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めんぱ・・・私の弁当箱 

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私が 日々愛用している 弁当箱の素材は檜で 
木曾の奈良井宿で一目惚れして 買った物である。
かなり 使っているが 重宝している。

薄い檜の板を曲げ 桜の皮で固定し 檜の板をはめ小判型の箱にした曲物で
軽く優しい風合いの 地味な弁当箱である。
天板と側面の曲げ板のつなぎ目は コクソ漆(木の粉と漆を混ぜた物)で
接着してある。
職人さんの手仕事で作られたもので 完成するまで日数がかかる物である。
一個 一個「顔」を持っている弁当箱で
飴色の透き漆で 何回も塗り重ねられており 
おかずを詰め込むと どんなヘボな料理でも 美味しく見えるのである。

食器店に行くと カラフルなお弁当箱は たくさん並んでいるが
この手の弁当箱は ほとんど見かけることは無い。
プラスチックの弁当箱は 洗い桶で水に何日も付け置きしても
全然平気だが この漆の弁当箱は NG。
それだけが 今風の弁当箱に較べると不便だが
きちんと 使い方を守れば ずっと優れていると思う。
漆で塗られているのだが 水分を適度に木が吸うため 
白飯や オカズが 実に美味しいし
漆自体に 殺菌作用もあるそうで 食材の痛みも少ないそうだ。

プラスチックの弁当箱は100均ショップでも お手軽に買えるし
タッパーウェア形式の物は 汁モレも皆無。
実に お手軽で 一見便利かもしれない。
だが 私はあえて「不便さ」を楽しみにしたいのだ。

漆の塗装が 剥げてきたら 漆を塗り直せば良い。
その時が来たら 好みの色に塗り直そうと 手ぐすねを引いて待っている。
「根来」にでも してみようかと思っているのだが
まだ当分 その機会は回って来そうにない。
もしかしたら 私より 長持ちするかもしれないと思い始めている。

日本の漆産業は難しい。
木曾の漆産業も 立ち行かない所も多く
随分 廃業をされた店も多いそうだ。
しかし「良い」物は「良い」のだ。
この日本の伝統的な「弁当箱」の「良さ」を
再認識すべきではないかと思う。

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category: 日々の「器」

thread: 和風、和物、日本の伝統

janre: 趣味・実用

Posted on 2009/12/26 Sat. 17:53  edit  |  tb: 0   cm: 7  

コメント

弁当箱から

先日見た「の飾り」展の主宰とも言うべき漆工界(?)のプリンス栗本夏樹氏。1961年生まれの正に旬の作家さんです。検索すればその功績が伺えます。とても上品な紳士でした。そのある紹介の中にこんなのがあったのを伽羅さんの話で思い出しました。以下原文のまま。「栗本さんは中学、高校時代を塗りの弁当箱で過ごした。というのは、塗りの弁当箱を集めるのがお父さんの趣味だったからだ。「友だちはみんなアルマイトの弁当箱でしょう。恥ずかしくてねえ。最初は隠すようにして食べていました。そしたら、あるとき、友だちが『お前の弁当、うまそうやなあ』というんです。いわれてみると、確かにうまそうなんです。金属の弁当箱に寒々しくおかずが並んでいるより、塗りの弁当箱のほうが。大したおかずじゃないんですけど、うまそうに見えたんです。そのときから、恥ずかしくなくなりました」だからといって、俄然、漆に興味を持ったわけではない。しかし、これはボディ・ブローのように効いたのではないか。」

いい話です。

den #- | URL
2009/12/27 17:55 * edit *

ボクも弁当箱は塗り物が好き♪
暖かいものが入って無いから・・

でも、実際に使ったのはほんの数回
要はもって帰るのがイヤだから・・
で、使い捨ての折り箱(プラスチック
では有りません^^;)にしてました^^

woo #- | URL
2009/12/28 20:31 * edit *

【我が意を得たり】

初コメにて失礼します
私も木曽路の旅で曲げわっぱの弁当箱を買いました。
今を思い起こすこと数十年前のことですが、親しき友と木曽路の旅に赴いた折にです。
総てが感動的でした。
木曽は山の中・・・確かに(笑)

女手一つで大学まで行かせてくれた母にせめてものおみあげとして買ったのが件のお弁当箱でした。
もちろん、漆などない“素”の曲げわっぱでしたが(笑)
自然のぬくもりを感じましたのでちょっと高価でしたが買いました。
白米に余りもののおかずを添えたようなお弁当で日々頑張って働いてくれている母へのせめてもの気持ちとしました。
道具は道具であって単なる道具ではない。
使い込めば使い込むほどの“味わい”が生まれる。
だから、素材が何であれ、その時々の“記憶”もまたよごれとして味わい作りに寄与していると思います。
それを見る度に色々な事が思い出される。
自分を支えてくれた“仲間”でもありますね。
“味わい”深い人生をお歩みですね(笑)

和久 #- | URL
2009/12/29 18:04 * edit *

denさま

さっそく栗本夏樹氏のサイト 見せていただきました。
このような方 教えていただく事 刺激になるものです。
いつもありがとうございます。

漆=ジャパンは 私達の文化の一つです。
忘れてはいけない 大切な物だと思う。
若い方の活躍 発展は 嬉しいですね。
私も その一端を担えるようになりたい、と大それた「夢」を見ようと思っています。

    


伽羅 #- | URL
2009/12/30 11:01 * edit *

兄上さま

今頃は お節料理が 着々と出来上がっている頃でしょう。
お重にきちんと納まったお節料理 美しいものです。
きっと兄上はお重に納まったお節料理をツマミに お酒が進むことでしょうね(笑)
ぜんぜん関係ないネタですが 今年の正月用に「百年の孤独」を入手いたしました。
焼酎を入手したの 初めてなの。
封を切るの 楽しみにしております。
日本酒は「麒麟山」「開運」「浦霞」をゲット。
今年のお正月 何をお飲みになるの?

伽羅 #- | URL
2009/12/31 00:26 * edit *

和久さま

コメントありがとうございます。
思いがけず コメ頂き とても嬉しいです。

和久さまらしい素敵なお話だと思いました。
お母様 そのお弁当箱 愛用なさったでしょうね。
わっぱに入れたご飯は 美味しいです。
もし そのお弁当箱 木地が荒れてきていたら 
私 漆 塗布させていただきますが(笑)
その気になられたら 遠慮なく仰ってくださいね。
漆は木地を加飾する為と保護する為に塗布します。
白木のワッパだと使っている内に 木地が荒れて来ると思います。
長く使われるのでしたら 薄く漆を塗布したほうがいいかもしれません。
練習にもなりますし そのときは お声かけてくださいね。
コマメに塗り直しをしていけば ワッパのお弁当箱は長持ちします。
丁寧に作られたものを メンテナンスして使い続ける・・・先人の智恵です。

伽羅 #- | URL
2009/12/31 00:41 * edit *

”百年の孤独”は今の皇太子がお好みだと言う
話が流布されてから入手困難に・・加えて近年の
異常な焼酎ブームで更なる稀少化が・・

馬鹿げた値付け故、最近は呑んでませんが、
初めて”これは・・”と思わされた逸品です。

年初めのお酒は”〆張鶴”、サッパリとした
口当たりが♪

woo #- | URL
2010/01/03 18:50 * edit *

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