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京都三条・酢屋にて 

年輪


京都 河原町三条に「酢屋」という店がある。
歴史好き、維新好きの方は「酢屋」と聞くと
「オッ!」と思うかもしれない。
私も その一人である。
酢屋は 坂本竜馬「縁」の家なのだ。
酢屋は江戸中期あたりから続く材木商で 
今はギャラリーも併設している。
「こだわり」の木の物を 置いてある店なのだそうだが、
私には縁がない店であった。

6.7年前になるだろうか、真夏 酢屋の前を通った。
ワゴンに入れられた木っ端を 見かけた。
端材の売り物であった。
木の種類もさまざま 大きさも さまざま
乱雑に ワゴンに入れられていた。

その中に輪切りにされた木片を見つけた。
樹皮そのままの 切られっぱなしの端材なのだが 
収束する年輪が美しい 木っ端であった。
遊んでみようと思い立ち 数枚 買い求めた。

帰宅後 表面をサンドペーパーで磨き 
表面をならし 漆を塗布した。
下地処理をしていない 白木の「まんま」の木片である。
漆の吸い込みは 思いのほか強かった。
漆を塗布し 乾燥させ 磨いて また漆を塗布。
何回 この作業を続けただろうか。

最近 木っ端は 漆を吸わなくなった。
木の繊維の隅々まで 漆を吸った木は 重さを増し
指で木肌を弾くと 金属的な音を発する。
飴色の肌に 年輪が浮きだって見えるようになった。
木片は 飴色の化石に変化したようにも見える。
もう このあたりで 終わりにしよう。

コースターでも良いし フラットな木皿としても良い。
手に持って撫ぜまわしてるだけでも 感触が嬉しい。
優しい自然な風合いの木っ端 お気に入りなのだ。 
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category: 漆・手仕事

thread: art・芸術・美術

janre: 学問・文化・芸術

Posted on 2009/12/12 Sat. 22:19  edit  |  tb: 0   cm: 6  

コメント

woo=St. Paul繋がりです^^

打ち捨てられた、あるいは見捨てられた木片を
生き返らせる・・僕には出来無い仕業なれど
新たな生命を吹き込まれた者達は嬉しいでしょう^^

woo #- | URL
2009/12/13 12:59 * edit *

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# |
2009/12/13 13:01 * edit *

酢屋のある道は
なんだか勝手に龍馬通りなぞと呼ばれとりますが
今のこの時期、週末平日問わず、夜ともなると
大勢の酔客がふらふらしとります。
私もかつてはここにありました
チャイナ・エクスプレスというディスコ(!)で
踊りのまねごとなんぞしてましたわ…。

しょうもない話はさておき、
コッバは木っ端微塵にならずに済みました。
こうして漆によって別な木生(人生ならぬ)を
歩むことになったのですから…幸せもんですなぁ。

伽羅さんによって知ったようなもんです、漆は。
だからよくよく目を見開いてみるように
なりました。深ーい世界です、ハイ…

den #- | URL
2009/12/13 18:05 * edit *

St.Paulと仰らずとも すぐ文体とスタイルでわかりました(笑)
兄様も「器」がお好き、「骨董」もお好き・・・
男目線と女目線の違いは 面白いものですね。
どうぞ 色々 これからも ご指導ご鞭撻のほどを。

たかが木っ端 されど木っ端です。
素材として 使いようによっては 面白く
色々 試したい素材の1つです。
来年の目標の1つに 加えたいですね。

伽羅 #- | URL
2009/12/14 09:53 * edit *

denさま

再度 コメントいただき 感謝です。
まだ ここのシステムわかりません(汗)
また 色々 お聞きすると思いますが よろしくです。

この木っ端 酢屋さんで買った時 なんとなく買ったのですが 
もっと買っておけばよかった。
漆は 混ぜる顔料によって 色が変化します。
今 私が気に入っている顔料で いじってみたかった・・・。
これは松煙と漆を混ぜるのですが 渋くていいの。
いま その色目で 色々作っています。
できあがりましたら アップいたしますので 率直なご意見 
聞かせてくださいませ。

「見る人から 造る人へ・・・」
そう なりたい。
なれたら いいなぁ。
この言葉 私の 励みになっています。

denさま
「見る人から 描く人へ!」 

伽羅 #- | URL
2009/12/14 10:11 * edit *

木っ端と言えども、貴女にかかると、まるで最初からこうなる運命だったように、素敵に生まれ変わるのはどうしてでしょうか?

古いものを愛する貴女の目、見逃されていたものを新しいもののように観察する貴女の目、それこそが真に独創的な頭脳だと思うのです。

kerako #- | URL
2009/12/14 11:18 * edit *

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