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漆の器作り ② 

さくひん


ずっと 仕掛かっていた漆の器が本日完成した。
正月の追突事故があり 出来上がるのが大幅に遅れたが どうにかこうにか終った。
まだまだ出来は甘いし 塗りも下手なのだが 私には可愛い作品だ。
先生から「これで良いでしょう」とのお言葉を頂いたので 次の物にかかろうと思う。
使い込んで 数年後 漆の塗膜が薄くなってきたら 
また 改めて塗り直せば良いことだ。

新しいネタは 先日 軽井沢で 仕込んできたコップである。
漆器と うたってはいるが 首を傾げてしまう品物だ。
全て 京都の工房で作っています、と店員さんは仰るが 眉唾である。
木を数年寝かし 枯らしてから 轆轤で木地を挽く。
それに漆を塗布したとすれば コップ一つ790円という価格では
採算ベースは不可能である。
コップを手に取り 鼻に近づけ 漆の匂いを嗅ぎ分けようにも
摺り漆である、漆の香りは感じられなかった。

木地

先生にコップを見て頂いた。
価格をお話したら その値段で木地をゲットできただけでも感謝でしょう、とのこと。
とりあえず 新しい器造りの第一段階として 表面の漆風塗料を落とす事となった。
150番 240番の紙やすりをかけて 表面の塗膜を全て落とした。
鼻を近づけると 漆の香りではなく 石油系塗料の香りが鼻につく。
何が「京都の工房で 手作りしてます」だ。
何が「摺り漆」だ。
漆器の「老舗」とは仰ってはいるが 何だかなぁである。
漆の含有量が使用する塗料の3%以上あれば「漆器」と名乗って良いそうなので
世間には チープで中途半端な漆器があふれている。
温度の低い物を 入れるのであれば 訳のわからない「漆器」でも安全とは思うが
高温の汁物を入れるお椀は 石油系の塗料を塗布した漆器で 大丈夫なのか?と
気にかかる。
食器店に並ぶ漆器を見ると品質表示のシールが貼られているが 
このコップには表示シールが無かった、「やっぱりな」である。

先生が仰るには 100均ショップも 木地探しには面白いとのこと。
中国やヴェトナム製のお椀などでも 無垢の木地であれば
それらをタタキ台として漆器を作れるのだから 物は考えようである。
器のフォルムさえ 気に入れば 自分で納得のいく器を作れば良いのである。
ともあれ このコップは 木地その物は良さそうなので いい勉強材料である。
数ヶ月 楽しませてくれるであろうと期待している。


木地1






 
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category: 漆・手仕事

Posted on 2010/07/17 Sat. 22:01  edit  |  tb: 0   cm: 3  

コメント

ものを造れるということ自体が
今では一番贅沢な事なのかも・・

買うしか能の無い私は或る意味
自ら楽しみを放棄している訳で^^;

まあ、その分草刈りや芝刈りは
やってますが・・(笑)

woo #- | URL
2010/07/18 09:09 * edit *

梅雨明け宣言出ましたが 暑い夏が始まりました。
雨 大丈夫でした?

今回完成した器は まだ お恥ずかしい仕上がりですが 
いずれ兄様お酒の相棒になれるような酒器完成しましたら 
使って頂けたら「いと 嬉し!」です。
100パーセント漆塗り、混ぜ物無しの漆器は いかが?
兄様は器には「コダワリ」をお持ちだから 難しいかなぁ(笑)

兄さま #- | URL
2010/07/18 10:57 * edit *

汁碗か冷たいお弁当箱(温かい弁当は
性に合わない^^;)以外に漆器を用いた
事は在りませんが・・

貴女の気に入った作品なればこれはまた
別の話になりますね^^

慈しんだ後、お棺と一緒の旅立ちにでも♪

woo #- | URL
2010/07/18 17:09 * edit *

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