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I remember April~It Don't mean a Thing by 山下洋輔 

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ステージの中央 スポットライトに浮かぶ一台のSteinway & Sons
静かに 甘く やるせない旋律「I remember April」が流れてきた。
まさに「Just in time!」
4月3日の今日に ピッタリの1曲目だった。

今日で15回目を迎える山下洋輔氏のソロコンサートが始まった。
静かに流れ出した曲は だんだん激しくなり 
明るく長閑な四月は 一転 春の嵐になった。
鍵盤から流れ出る旋律は 軽やかでもあり 激しくもあり 
ピアノの名器は打楽器になった。

ピンの演奏は怖いものだ。
デュオもしくはトリオの場合 相方がミスった場合 フォローができる。
悪く言えば「ごまかし」が効く。
トチリもご愛嬌、拍手の種になる場合もある。
しかし ピンはその手は使えない。
真剣勝負である。
音の「一期一会」である。
大御所の山下洋輔氏でも 緊張感が感じられる。
リラックスして演奏なさっているようでも 
曲のラストの音の残響が消える瞬間まで その緊張感は伝わってくる。
最後の一音を 大切になさる演奏であった。

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「ジャズの演奏は 日々変化します、変化を楽しんで下さい」
「遊びすぎて イキっぱなしになり 帰って来れなくなる場合があります」
「好き勝手ができる音楽は ジャズだけです、それが面白いのです」
などと MCを入れながら 演奏が続く。

「SAKURA-桜」←実にアヴァンギャルドな「桜」だった。
「仙波山」←懐かしい!CDとの違いが面白い。
「Triple Cats」「Echo of Gray」の2曲 計5曲で一部が終了。

「A Night in Tunisia」←ピアノ一台で なんという迫力であろうか、
            素晴らしい!ロリンズも真っ青(笑)
「Body & Soul」←有名なジャズのスタンダードナンバー
「キアズマ」←熟成し未完のまま、進化しつづける懐かしの「キアズマ」
        肘打奏法健在也、山下氏の汗だくの名演、度肝抜かれた。
「Memory is a Funny Thing」
「BoIero」←ラヴェルの名曲で 山下氏は随分演奏なさっている、
       今日の目玉だった。
       この一曲を聴けただけでも 来た甲斐があった。
       素晴らしい演奏、熱演で とてつもない「ボレロ」になった。
       肘打ち奏法 グリッサンド奏法のオンパレード       
       一台のピアノがフルオーケストラの演奏を超えたと思えた。
       強烈な音が ホールに炸裂し ピアノは観客の脳天を打ち抜く            
       凶器となった。

2部が終了し アンコールの曲は「グリーンスリーブス~スイングしなけりゃ意味が無い」のメドレーで
曲の途中に「Waltz For Debby」の旋律が流れ 楽しく遊び心あふれるアンコールであった。

コンサート終了後 ロビーで山下氏のサイン会があり サインを頂いた。
今日のコンサートのチケットをプレゼントしてくれた息子に 
心から感謝したい。
素晴らしい演奏を聴かせて下さった山下氏にも 感謝である。
来年 16回目のソロコンサートは 晴海トリトンスクエアで4月2日の予定だそうだ。

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ホールから見えた 今 話題の スカイツリー


       
       




 
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category: 未分類

Posted on 2010/04/04 Sun. 00:43  edit  |  tb: 0   cm: 8  

コメント

フム・・

全段ナットクして読んでしまった^^;
ソロの恐ろしさと云うか厳しさと言うか

まして生演奏だしなぁ・・
音楽家じゃなくて良かった(笑)

woo #- | URL
2010/04/04 01:51 * edit *

昔、嵐山でクラシックとの競演がありました。
野外だったので風にのった洋輔氏のピアノが川をすべるように聴こえていたのが印象的でした。僕は常々ジャズは不自由な音楽と認識していますが、彼は違いますね。聴き方、ウンチクはともかく、弾き手の自由な解釈というものは聴衆を完璧に魅了するほどの力量、キャパが無ければただの酔狂なピアニストに終りますものね。

den #- | URL
2010/04/05 09:02 * edit *

う~ん、コンサートって大好き♪
その日の気分は勿論の事、どんな風に過ごしてきたかの人生も音に出ちゃうから(笑)
善き人が、驕った音出し始めたり、天真爛漫だった音に、苦労の跡を感じたりと。
聴き手の人生もそれに重なるから、複雑さは幾重にもなるし・・・。
先入観無く・こちらのストレスも無く聴くのは、こっちもピュアでいなければ奏者に申し訳ない(笑)
幾たび心が洗われる涙を流させてもらった事だろう。母の趣味を理解して素敵な時間をプレゼントしてくれた息子さんにも感動!

朔夜 #- | URL
2010/04/05 11:05 * edit *

兄さま
洋輔さまも お歳を召されました。
お洒落になられたし 丸くなられた。
お行儀もよくなり 上品になられ 昔の洋輔氏を知っているだけに 
ちょいと そのあたりが つまらない(笑)

綺麗なお洒落なホールに しゃなりと集まったお客様
年代は ほとんど私世代より上、アダルトでいらっしゃる。
おとなしく拍手をなさり 静聴なさっている。
行儀が悪いより良いけれど 違和感あり(笑)

あのアグレッシブな演奏に 静かに拍手かえ?
こんなの「あり?」と 首傾げました。
私 不完全燃焼でした(笑)

5月の連休 新宿ピットインに洋輔氏ご出演とか。
行きたいっ!

imari #- | URL
2010/04/05 11:09 * edit *

denさま

洋輔氏の演奏は「君子 危うきに遊ぶ」と言う感じでしょうか。

かのブーニンに肘打ち奏法を教え 弾く事を強く勧めたそうですが
拒否られたとか、
しかし後に とある番組でブーニンは肘打ち奏法を披露し 
喝采を浴びたそうです(笑)

フリージャズは中々難しいと思います。
一歩越えると 聴くに耐えないし その「境界」の曖昧さ、
演者と聞き手の「呼吸」が合わねば お互い 辛いです。

洋輔氏の中には音大で学んだ物が歴然とあり
それを基にし 「フェイク」がおできになる。
「極め」が非常にお上手だと思いますし 
聴衆の「歌心」に響くように 臨機応変に演奏なさる。
実に巧みに豹変する「演奏」をなさる。
たくさんの引き出しをお持ちですが 
音楽性が変化してきたように感じるのは 私だけかなぁ?

秋に オーケストラとガーシュインをなさるとか。
どんなガーシュインか 興味あります。
「ボレロ」は凄かった!
私 沸点寸前(笑)
聴衆の方々 フツーに拍手。
え~~!そんだけ?
アンビリボーの反応でした。

imari #- | URL
2010/04/05 11:43 * edit *

2年程前にTVで山下氏を見ましたが
まず汚くないのでビックリ(爆)

演奏が唄っててまたビックリ^^
(昔はひたすら叫んでた!)

ピットインで同じ演奏したらブーイングの嵐?

woo #- | URL
2010/04/05 12:13 * edit *

朔夜さま

コンサートに限らず 基本「生音」が好きなのよ。
プロ、アマ問わず その場の雰囲気を 楽しみたい。

かのF・へミング氏のご母堂(ピアニスト)は幼いフジコ氏が遊びで弾くピアノの音色に
天賦の才能を見たとか。
栴檀は双葉より芳しなのかなぁ(笑)

同じ曲を同じ楽譜で弾き なんであんなに違うのか?といつも思う。
演者の好き嫌いは 多少有るにせよ プロは凄い。
プロの演奏を聴くと 自分の「音」に悲しみを感じます(爆)

指の力の差?
耳の違い?
感性の問題?

あの「音」の差はなんだろうか。

ジャズピアニストの小曽根氏のショパン もし機会があったら お聴きあれ。
こんなショパンもあったのか!と思われるでしょう。
洋輔氏のショパンもしかり。

貴女のショパンも 聴いてみたい。




imari #- | URL
2010/04/05 12:44 * edit *

兄さま

土曜日の洋輔氏 とてもお洒落で素敵でした。
真っ白なパンツとシャツに 赤と黒のベスト。
多分 イタリア系ブランドではないでしょうか。
バリケードの中で ピアノを叩いていた猛々しいお姿からは 想像できません。
当時のグガン、キアズマ、面白かったけれど
今のキアズマも 良かったです。
観客がお上品で…年代の差なのか 生活レベルの差なのか、
拍手一つにも気を使ったコンサートでした。
私は お洒落なホールよりも バッチイ空気の暗いステージや 
野外のノリノリライブが似合いだと思いました(笑)

imari #- | URL
2010/04/05 12:52 * edit *

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