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GWは漆日和 

天気予報によると 今日から晴天になるはずだったのに、パラパラ雨。
高速道は朝から大混雑 東名道では40キロ渋滞とか、皆様お元気な事!
晴天であれば 近場にカメラを相棒にして散歩でも、と思っていたが 諦めた。

持ち帰っている漆器の作業を進めることとした。
お椀2客 カップ1客 お盆数枚の作業なのだが
今日は 2回目の切子付したカップの研ぎをし 3回目の切子付けをする。
下塗した椀は水研ぎし 3回目の下塗をする。
恵みの雨である。
上手く漆が乾燥すれば このGW もう1回 塗りの作業ができるかもしれない。
GWの中日は 漆日和のようだ。

漆器とは 漆という十二単を 木地にまとわせたようなものだと思う。
一枚漆黒の衣を着せて 「研ぎ」という作業で 漆黒の衣を破く、
そして 又 一枚衣を ふぅわり羽織らせ 又 破く。
羽織らせる、破くの繰返しで 幾重にも漆器は漆黒の衣をまとい 美しく丈夫に育っていくのだ。

「漆塗り」とはいうものの 塗りよりも 研ぎの方が時間はかかるし 手間もかかるし 気も使う。
研ぎ破らないように均一に研がねばならない。
自分の指先の触感と 目が頼りなのだが これは 場数を踏まないと 身につかない。
一回の研ぎの作業が終ると 初心者の私は クタクタになってしまうのだ。
背中 首筋 コリコリで 目は ショボショボ、
手はガサガサ 指先は真っ黒 ひどい有様となる。
たかだか数時間の座り仕事だが 疲れてくると作業に集中できなくなってくる。
困ったもんである。
漆器作りより 体力作りの方が先決かもしれない。 

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category: 漆・手仕事

Posted on 2012/05/04 Fri. 13:18  edit  |  tb: 0   cm: 3  

漆器作り まだ半ば 

椀子

一週間一回の漆の作業は遅々として進まない。
着実に 工程は進んでいるのだが 目覚しい進展はない。
下塗り2回目が済んだ椀を 漆風呂から出し 研ぎの工程をする。
ツルツル ピカピカに塗れている肌を スルスルと研ぐと ツルピカの肌は 無残(?)な
有様に変わる。
塗っては研ぎ、研いでは塗る、この作業の繰返しが美しい完成につながる。
筋目のRになっているカーブの研ぎが難しいのだが 丁寧に研ぐ。
下塗とはいえ 漆独特の漆黒の塗り 自画自賛だが結構いける。
この段階で 数回漆を塗って「完成」としても 以外と良いかも(笑)
まぁ、そんな手抜きは 致しませんが。


つくつけて


研ぎが済んだ椀の底にツク棒をつけ漆を塗る。
極力薄く 均一に。
刷毛目が出ないように 丁寧に塗り重ねていく。
漆器産地では 下地作業 下塗 中塗に関しては かなりの部分 機械化されているという。
ここまで丁寧に作る漆器は少ないと聞く。
下塗、中塗はコンプレッサーで 漆成分を含む塗料を一気に吹付け塗装する物もあるとか。
コストを考えれば それも仕方無い事かもしれない。


水割りカップ


先週 下地処理の2回目の切子付をした水割りカップとぐい飲を風呂から出す。
生漆、砥粉、三辺地粉(焼いた土)を練った切子で覆われた木地は 一見 焼き物の様相だ。
砥いでみて 切子がきちんと定着していたら 生漆を薄く塗布し 下塗工程へ進む。
器の外側を研ぐのは まだ楽なのだが 内側の底を砥ぐのが問題で 指が届かない。
これからの砥ぎの作業を考えると 底辺をきちんと砥ぐための 道具を作るべきかもしれない。
「漆塗り」とは言うが 塗っている時間よりも 砥いでいる時間の方が 圧倒的に長い。


水目さくら


1回目切子付をしたカップを風呂から出す。
二辺地粉で切子付したカップは これもまた焼き物に見える。
備前焼のビアカップそっくりである。
手に取ると ざっくりした肌が 意外と手に馴染む。
焼き物のような冷たさは無く とても良い感じ。
ザクザクした刷毛目が面白く ツルツルピカピカの漆器特有の肌より 私の好みだ。
一人悦に入り ホレボレ見ていたら 
師曰く「これ格好いいね、このままの状態で 生漆で定着させたら?」
我意を得たり、内心 ニヤリだった。
中をきちんと砥ぎ 塗り重ね 外側は 備前焼風に仕上げてみたい。
ツルツルピカピカだけが 漆器ではない(笑) 

category: 漆・手仕事

Posted on 2012/04/22 Sun. 09:19  edit  |  tb: 0   cm: 8  

漆が元気・・・梅雨のど真ん中 

昨日から 窓を打つ雨がうるさい。
ムシムシ ジメジメと 日本の「梅雨」ど真ん中である。

ボール

漆は ジメジメ ムシムシが大好き。
「風呂」に入れなくても 漆の硬化が進む。
ボールペン、お椀、お皿の作業を進める。
まぁ 乾きの早いこと、拭き漆の工程 サクサクと作業が進む。

きじ

木地固めをしたボールペンの塗りに入る。
風呂から木地を出し ペーパーで軽く空研ぎをする。
木地を整えてから 呂色漆を塗布する。
呂色を三回重ねて、様子を見てその後を考える。
蒔絵、絵漆、螺鈿、どれもトライしたいのだが、どうなるか・・・
加飾をせず シンプルに漆を塗るだけでも 充分美しいとは思うし
手触りがしっとりして とても感じが良い。
塗らずとも 拭漆だけでも 木地の美しさが出て それだけでも良い。

どう

先日 銀座伊東屋にて 漆万年筆の展示会があって
工房の先輩からパンフレットを見せて貰った。
まぁ 高価なこと!
一番高い万年筆・・・小さな家が買える金額(驚)
ガラスの陳列ケースの中 鎮座なさっていたそうだ。

金銀蒔絵の草花文 日本の伝統的文様が精緻に描かれ
文房具というより もう美術品、
蒔絵師の「腕」に ただただため息、
細い曲面に細い線を描くだけでも大変である。
蒔絵を施した後の 研ぎの作業も 気を使うと思う。

この万年筆 どんな方が お買い上げになるのか、
お会いしてみたいものである。

category: 漆・手仕事

Posted on 2011/06/11 Sat. 10:51  edit  |  tb: 0   cm: 2  

漆器作り・・・工房にて 

椀


先月 木地固めしたお椀の木地に 切子付けをした。
木地固めとは 木地に水分が浸み込むのを防ぎ 下地を強くする為の処置で
生漆を石油で希釈し 木地に塗り拭き取る作業をいう。

切子

切子を作る。
輪島地の粉1と砥粉1を定板の上で混ぜ合せ そこに水を入れペースト状に練り上げる。
輪島地の粉とは 珪藻土(プランクトンの化石)を焼いた物で 七輪の材料の土である。
生漆を入れ さらに混ぜ合せ 満遍なく混ざり合ったら 椀木地に薄く均一に塗る。
粘度がある為 均一に塗るのは難しいのだが この下地が均一に塗れないと
後々の作業に響くので 気が抜けない作業である。

切子2


今日は 内側だけに切子付けをし 風呂に入れ乾燥するのを待つ。
切子付けは あと2回しなければいけないので 最低でも1ケ月かかる。
この下地処理が終ってから 漆を塗り始めるのだが 
この2つの椀は いつ完成するのか。

皿


同じく木地固めした欅の皿と椀に 擦漆の作業を進める。
数回 生漆を擦り込み 艶も色も随分濃くなってきたが 
これも完成するまで 当分かかりそうだ。

ペン1


頼んでいたボールペンの木地が届いた。
数種類の木があるそうだが 今回は檜をチョイス。
白木のままでも素敵で 手に持った感じがとても良い。
「漆塗り万年筆」とか「漆塗りボールペン」とか 時々見かけるが
殆どの製品は「漆塗り風」の製品で デザインも面白くない。
先輩の作品を見て 工房の殆どのメンバーが注文した。
しばらくは ボールペンが流行りそうである。
シンプルに擦漆や本塗り仕上げでも素敵だが
初めて 絵付けにトライしてみようと考えている。
色々デザインを考えているのだが ワクワクしてくる。

ペン

先輩が製作した蒔絵のボールペン




category: 漆・手仕事

Posted on 2011/05/08 Sun. 01:59  edit  |  tb: 0   cm: 5  

工房にて(1月15日) 

あ

今年初めて 工房へ行った。
年末に 木地固めをし 錆付けをし 下塗りした物を風呂から出し 加飾の作業に進む。
年末に急いで作業を進めたにしては 意外と上手く塗れており嬉しい。
下地作りをきちんとしておけば この先の作業が楽なので ホッとした。 


い

水研ぎの作業に取り掛かる。
800番の紙やすりで 漆の塗膜を破らないように注意し研ぐ。
丁寧に優しく均一に研ぐという作業 神経を使うので 疲れる。
この研ぎの作業がきちんとできていないと 仕上が汚くなるので 時間をかけ集中し研ぐ。

う.1JPG

ツルツルピカピカだった器の表面を 丹念に水研ぎをしていくと
表面がマットになり 艶が無くなる。
研ぎ残しがないように 丁寧にひたすら研ぐのだが 肩、首がコリコリになってしまう。

え

今回の6個のコップは 器の下半分を石目の仕上げをするつもりなので
手で持つ部分に乾漆粉を撒くことにした。
呂瀬漆を作り コップ表面に塗り 様子を見ながら 乾漆粉を撒き始めた。
黒の乾漆粉が入手できなかった為 今回は紅色の乾漆粉にした。
研いだ時 紅色の乾漆粉がどんな表情で顔出しするか 楽しみである。 

お

上は薄く下に行くほど乾漆粉の密度を濃くすべく粉を撒く。
仕上がりで粉のグラディエーションが綺麗に出たらいい。
時間をかけ 数回乾漆粉を撒いていく。

か

頭では理解していても 身体が中々対応できない。
数をこなさないと 身体で覚えられない物だ。
頭をカラッポにし 集中し作業する、至福の時間である。


category: 漆・手仕事

Posted on 2011/01/16 Sun. 00:44  edit  |  tb: 0   cm: 8